「産後ヘルパーって、どんな人が使うんだろう?」
正直、最初は私もそう思っていました。
1人目の産後、育児への不安と寝不足でメンタルが限界に近づいたとき、思い切って使ってみることにしました。
ヘルパーさんが赤ちゃんのお世話をしてくれている間、私は隣の部屋で仮眠をとったり、お茶を飲んでぼーっとしたり。
「休めるって有難い…」
心からそう思ったのを今でも思い出します。
2人目の産後は家事支援にシフトして、合計37回・約9ヶ月ヘルパーさんにお世話になりました。福岡市の補助のおかげで自己負担は1回1,000円でした。
この記事では、実際に使ってみた感想や気付いたことをお伝えします。
産後ヘルパーとは?
産後ヘルパーとは、産後のママをサポートするために自宅にヘルパーさんが来てくれるサービスです。
赤ちゃんのお世話(育児支援)や、料理・掃除などの家事(家事支援)をお願いすることができます。
民間の家事代行サービスと似ていますが、大きく違うのは自治体の補助があること。福岡市では補助制度があり、私の場合は1回あたり1,000円で利用することができました。
福岡市の産後ヘルパー制度の概要
福岡市では「産前・産後ヘルパー派遣事業」として、妊娠中から産後1年未満のママを対象にヘルパーを派遣してくれる制度があります。
対象となる方
- 福岡市内に住民票がある方
- 妊娠中または生後1年未満の赤ちゃんがいる方
- 育児に不安や負担を感じている方
利用料金
- 1回あたり500円(利用料)+交通費実費(上限500円)
- 合計目安:1回1,000円
- 生活保護世帯・市民税非課税世帯は利用料免除
利用できる回数
- 産後:最大20回
- 第2子以降で上の子が未就学の場合:最大40回
詳しくは福岡市の公式サイトをご確認ください。👉 福岡市産前・産後ヘルパー派遣事業のご案内
申し込み方法
申し込みは3ステップで完了します。思ったより簡単でした。
ステップ1:ヘルパー派遣事業者に直接連絡
まず利用したい事業者に連絡して、受け入れ可能かどうか確認します。事業者の一覧は福岡市の公式サイトに掲載されています。
ステップ2:オンラインで登録申請
令和7年度からオンラインで申請できるようになりました。以前は書類を郵送する必要がありましたが、かなり便利になっています。登録決定まで1〜2週間かかります。
ステップ3:福岡市から「登録承認通知」が届いたら利用開始
通知が届いたら、事業者と利用日時を相談して予約します。利用当日は登録承認通知と母子健康手帳(または子ども医療証)を提示するだけでOKです。
実際に何をお願いしたの?1人目と2人目で変わった依頼内容
私は1人目(2023年生まれ・長男)と2人目(2025年生まれ・長女)の2回、産後ヘルパーを利用しました。子どもの人数や自分の状況によって、お願いする内容がまったく変わったので、それぞれご紹介します。
1人目(2023年・長男)は育児ケアを依頼
1人目の産後は、とにかく育児への不安が大きかったです。
初めての赤ちゃんで、沐浴ひとつとっても「これで合ってる?」「泣き止まないけどどうしよう?」と毎日ドキドキの連続。寝不足も重なって、メンタル的にかなりしんどい時期でした。
そこでヘルパーさんにお願いしていたのは主にこの3つです。
- 沐浴介助(生後3か月くらいまで)
- 絵本やおもちゃで遊んでもらう
- ミルクの調乳
ヘルパーさんが赤ちゃんのお世話をしてくれている間、私はソファで仮眠をとったり、お茶を飲んでひとりでぼーっとしたり。「休める」ということが有難かったです。当時は睡眠不足から余裕がなくなり、泣き止まない息子にどうしたらいいかわからず八方塞がりでした。
初めてヘルパーさんが来てくれた時、息子をたくさん褒めてくださりました。「かっこいいね」「笑顔が可愛いね」など。いつも泣く息子が機嫌よく2時間過ごしているのを見て、声をかける大切さに気付かされました。沐浴をしてくれた時には、ヘルパーさんがほとんど一人で対応してくださり、こういう手順で行うとスムーズなんだ!など学びになりました。
初めての子どもで育児の正解がわからない中だったので、視野を広くもつって大切なんだと感じましたね。
2人目(2025年・長女)は家事支援を依頼
2人目の産後は状況が変わりました。上に3歳の長男もいて、家の中が回らないことへのストレスが大きかったんです。
掃除が行き届かないのが気になる。料理に時間をかけられない。そして正直に言うと、「誰かが作ってくれたごはんが食べたい」という気持ちもありました(笑)。
そこで2人目のときは家事支援にシフト。掃除と料理を週1回交互に依頼しました。
- 掃除の週:トイレ、お風呂、キッチンなどの水回りをきれいにしてもらう
- 料理の週:作り置きや夕食の準備をしてもらう。
掃除は普段だと行き届かないお風呂のタイルを磨いてもらったり、ガスコンロ周りを綺麗にしてもらったりして、綺麗な状態になるのが気持ち良かったです。料理は冷蔵庫にある食材でお任せで作ってもらったり、自分が食べたいものや普段なかなか作らないものをリクエストしていました。提案をいただくこともあり、こんなアレンジがあるんだ!と毎回勉強になりました。あるとき、息子は野菜嫌いと相談したところ、さつまあげを提案いただき、魚のすり身に野菜を入れて作ってもらいました。息子がパクパク食べてくれました。
2回使って気づいた、頼み方のコツ
1人目と2人目で依頼内容が変わったことで気づいたのは、「今の自分が一番しんどいことは何か?」で依頼内容を決めるのがコツだということです。
| 1人目(長男) | 2人目(長女) | |
|---|---|---|
| 一番しんどかったこと | 育児への不安・寝不足 | 家事が回らないストレス |
| 依頼した内容 | 育児ケア中心 | 家事支援中心 |
| ヘルパーさんが来ている間 | 仮眠・休憩 | 子どもと過ごす |
「産後ヘルパーは育児を手伝ってもらうもの」とイメージしている方も多いかもしれませんが、家事支援もしっかりお願いできます。自分の状況に合わせて柔軟に使えるのが産後ヘルパーのいいところだと思います。
1年で37回使ってみた正直な感想
よかったこと
メンタルが安定した
何より大きかったのはこれです。「助けを求めていい」「頼っていい」と思えるようになったことで、産後のしんどい時期を乗り越えられた気がしています。
定期的に来てもらえる安心感
週1回、必ずヘルパーさんが来てくれる。それだけで「今週もなんとかなる」と思えました。育児や家事に追われる毎日の中で、定期的なサポートがあることの安心感は思っている以上に大きかったです。
プロの仕事を間近で見られた
1人目のときは育児ケアをお願いしていたので、沐浴の仕方やあやし方などをプロのヘルパーさんから自然と学べました。これは予想外のメリットでした。
気になったこと
事前の準備や説明が必要
初回は特に、家のルールや赤ちゃんのことをヘルパーさんに説明する必要があります。慣れるまで少し時間がかかりました。例えば、家事代行をお願いする場合は、味付けの好みや食材の大きさ、フライパンや鍋の使い分けなど細かなところをお伝えすることが多かったです。ほとんど同じ方が来てくださっていたので、回を重ねるたびに何もお伝えしなくても大丈夫になりました。
事業者によって対応できる内容が異なる
依頼したい内容が必ずしもすべての事業者でできるわけではないので、事前に確認が必要です。
こんな人に特におすすめ
- 初めての育児で不安が大きい方
- ワンオペで誰にも頼れない方
- 家事と育児の両立に限界を感じている方
- 「頼ることへの罪悪感」がある方(←これが一番大事かも)
費用まとめ
私が37回利用した際の自己負担額はこちらです。
| 利用回数 | 37回 |
| 1回あたりの費用 | 1,000円(利用料500円+交通費500円) |
| 合計自己負担額 | 37,000円 |
民間の家事代行サービスの場合、1回2〜3時間で5,000〜8,000円が相場です。仮に37回を民間サービスで利用したとすると、18万〜30万円かかる計算になります。
福岡市の補助のおかげで、その差額分を節約できたと考えると、知っているだけで大きく変わる制度だと実感しています。
まとめ|ママが笑顔でいることが、一番の育児だと気づいた
産後ヘルパーを使う前の私は、初めての育児でうまくやれるのか不安でした。夫が出張でワンオペになることもあったので、頼れるものは頼りたいという気持ちがありました。ただ、夫は「他人を家に入れるのは気が引ける」という気持ちがあったんです。しぶしぶ応じてくれた夫が、実際に利用してみて、「お願いするっていいことだね」と言ったんです。
実際に使ってみて思ったのは、子どもにとってママが笑顔でいることが大事ということです。余裕がないと家族にも優しくできません。頼ることで笑顔でいられる時間が確実に増えました。
産後ヘルパーはそのための制度です。
福岡市在住で産後のサポートを探しているママさん、ぜひ一度検討してみてください。
産後ケア施設の体験談もこちらでまとめています👇



コメント